「評価項目」オーバーヘッドスクワットの必要性と改善方法

機能改善

オーバーヘッドスクワットは一部分の要素ではなくさまさまな要素が混じり合っている動きとなるのでできていない場合はその姿勢から何が原因かを考えていく必要があります。

今回の記事ではどんな要素が必要でどんなトレーニングやストレッチを行えばいいかを理解してもらえるように書いていきます。

オーバーヘッドスクワットに必要な要素

まずオーバーヘッドスクワットには

・胸郭の可動域   ・股関節の可動域  ・足関節の可動域 

・体幹の安定性 

が必要となります。

手を挙げた姿勢でキープするには胸椎の伸展(胸を張る)という動きが必要です。

その姿勢で安定するために体幹の安定性が必要となり、

しゃがむためには骨盤が前傾位から後傾位へと動いていくための股関節周りの柔軟性が必要。

また、しゃがむ動作には足首(足関節)の背屈という動きが必要となります。

このように様々な関節が必要な機能を持った状態でなければ完璧にこなすことは出来なくなります。

野球とオーバーヘッドスクワットの関係

オーバーヘッドスクワットができることで何が野球にいいか?というところですが

投球時のテイクバックからリリースにかけて腕は頭上にあるフェーズがありますが↓

オーバーヘッドスクワットができない選手はこの瞬間に肩が詰まってしまい大きな最大外旋を作れません。

その結果、球速の低下や怪我のリスク上昇となってしまいます。

これはもちろん野手の送球でも同じことですね。

この要素だけ切り取ればこちらの記事と同様です。

腕を前に持っていけば深くしゃがめる選手も腕を上に持っていくだけで苦しくなってしまう選手は要注意です。

また、膝が入る動きや前に出る動きが強く出ると股関節をうなく使えていない証拠となり野球の全ての動作においてロスが生まれやすいと言えます。

それらを踏まえて評価を行なっていきましょう。

改善方法

①肩甲帯の機能向上

目的:僧帽筋下部を活性化させ胸椎伸展を促す

15×2

②ワールドグレイテストストレッチ

目的:股関節の可動域向上

10×2

ロールアップ(スティック)

目的:肋骨内旋・骨盤の後傾を誘導ししゃがむ動作の改善

5往復

まとめ

今回は改善法は3種目のみですが、絞って行うことでやることが明確化されやすく続けやすくなります。

複合的な動作となるのでどこかの筋肉さえ柔らかければできるというわけではないので、この3種目だけでどうにもならない選手もいると思いますが、まずはやってみましょう。

その上でできない人は連絡してきてください!

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