姿勢が悪い原因は○○筋のせいだ!と決めるのはダメ

姿勢改善

こんにちは!
名古屋、可児でパーソナルトレーナーをしている坂口達哉です。

今回のテーマはほとんどの人が悩むであろう姿勢についてです。
この記事で少しでもなにかのきっかけになれば幸いです

1.習慣的な動作パターンの変化

皆さんは習慣的な動作パターンときいて何を思い浮かべるでしょうか?

人それぞれ仕事や趣味、交通手段などライフスタイルは違いますよね。

私は現在、週3は車で2時間かけて出勤しています。その2時間で明らかにどこかしら体が痛くなったり、傾いたりしてしまいます。


例えば
右手だけでハンドルを握っている状態が続けば
右肩は前へ➡右の小胸筋の過活動

また、たくさんの方に該当するのが
長時間のパソコン作業です。

画面に顔が近くなる➡頭部前方位
胸鎖乳突筋、僧帽筋上部、後頭下筋群の過活動

ひたすらタイピング➡手関節背屈
尺側手根伸筋、短橈側手根伸筋などの前腕の伸筋群の過活動

など、その他日常生活でも姿勢を変化させる要因はたくさんあります。

この観点から考えると姿勢の改善には
硬くなった筋肉を緩めて拮抗筋を鍛えるだけではダメです。

姿勢が悪化した原因となった環境を変化させることが必要なのです。

2.反復運動からの動作パターンの変化

皆さんは普段なにか反復運動をしているでしょうか?

特にスポーツ選手にとって同じ動作の反復練習は大事ですよね。
しかし、その反復練習のフォームが悪かったとした場合どうなりますか?

もちろん、悪い動作や姿勢を習得し変化するでしょう。

最近、野球界では連続でボールを打ち続ける練習(連続ティー)にたいして批判が多くなっていると感じます。

その理由の一つとして
ひたすら打ち続けフォームの乱れ➡乱れたフォームの習得が考えられます。

メリットもあるかと思いますが、このデメリットは見逃してはいけませんね。

もっとわかりやすく言うと、筋トレを毎日行う人がいたとします。
その方はベンチプレスが大好きで毎日ベンチペレスのみを行っています。

その場合どうなるでしょうか?

簡単ですね。

大胸筋ばかり発達し肩がどんどん前へ出できます

いわゆる巻き肩になるでしょう。

こういった偏った反復運動からも姿勢の変化は考えられます。

3.怪我による動作パターンの変化

『急性の損傷では慢性的な筋肉の不均衡を起こす可能性がある』
というのも、

皆さんも痛みがあるときって痛みを回避するように動作しますよね?

この動作が身に付き痛みがなくなったあと、可動域や動作の修正を行わなければ元のバランスにはなかなか戻れないでしょう。

私の経験談からすると、小学生のころ右腕を骨折しギプスで固定されていました。しかし運動が大好きだったため、その固定されている腕を動かさないように全力で走っていました。

高校生になって初めて自分の走り方を動画で見たときびっくりしました。
右腕を固定したまま左腕だけ振って走っていたのです。

これは、怪我をしたときに走ってしまったことが悪いというよりはそのあと修正するために走りの勉強をしたり指導を受けてこなかったことが原因です。

つまり、怪我による姿勢の変化はやむを得ないこともありますが、
復帰していくにあたっては
元のバランスまたは怪我をする前より良いコンディションを作っていくことが大切です。

そのためには、専門家の指導が必須になると考えます。

4.手術による動作パターンの変化


最善の手術であっても手術痕は残ります。
この手術痕による可動性の変化は見落とされがちと言われています。

その手術痕だけでなく、手術を行えば長い時間、固定されていたり長いリハビリ期間などを伴います。

そこから復帰していくにあたって、手術前と手術後で可動域や動作パターンがまったく同じとは考えられません。

可動性の欠如はアライメントを変え、筋膜を引っ張り筋肉や関節、動作などを変えていきます。

私も実際に手術は二回しましたが、手術後のうまく体が動かないことに驚きました。
なかなか元に戻らず本当につらかったことは一生忘れませんね。

5.不完全に修復された障害から変化した動作パターン

怪我をしたとき病院に行きリハビリを行いますが、完全に組織の機能が修復した状態までいかずにリハビリを終えることもあるかと思います。

よくあるのが、足関節の捻挫です。

捻挫をしたけど病院には行かずにテーピングでプレーを続けるということはよくある話ですよね。
実際、私も大学野球の時にリーグ戦中に捻挫をし病院へ行きましたが休むことはなくプレーを続けました。

その結果、調子が悪くなる(実力不足)だけでなく内転筋の肉離れ、腹直筋下部の痛みなど我慢できないほどの怪我に繋がっていきました。

結局このリーグ戦から次のリーグ戦の間怪我から復帰することはできませんでした

後から気づきましたが明らかに足関節の機能は低下していたしその後も常に捻挫をした方の足の不安や軽い痛みは取れませんでした。

足関節の捻挫→固定しながらプレー(リハビリなし)
→足関節機能低下→本来の関節の役割が変わる
→別の関節付近での怪我

ざっくりですがこのように別の怪我に繋がる危険性は大いにあり得ます。

本来、可動性を持つべき足関節が可動性を失うと代わりに本来、安定性をもつ膝関節が可動性をもつようになってしまうのです。

ここから、股関節、腰椎骨盤体、肩甲胸郭関節、肩関節などのバランスが変わってしまうことは想定できますね。(Joint by joint theory)

つまり、足関節捻挫→肩の痛みとなる可能性は出できます。

解決策

まずは、普段の生活、トレーニング、など様々な部分を見直していく必要があります。
長時間の運転、パソコン作業、読書、勉強、など仕事の都合上どうしようもない部分はあると思います。

そんな方は特に仕事の合間、終わり、などの時間で
軽いストレッチ、トレーニングから初めて見てください。

トレーニングやストレッチを始めていけば自然と自分の姿勢の悪さや硬くなっているところなどを自分で理解ができるようになります。

日ごろから、自分の体と向き合う時間を作ることは姿勢の改善だけでなく様々なメリットが生まれます。

姿勢は環境が決めるといっても過言ではないです。

長時間運転➡途中でサービスエリア、コンビニに寄る
長時間パソコン➡仕事を効率化させ短縮する、休憩し体を伸ばす

など、なかなか環境を変えることができない人でも、ひと工夫で仕事終わりの疲れや姿勢は改善されるかもしれません。

一番は定期的なトレーニングだと考えています。
トレーニングをする頻度が増えれば鏡を見る頻度も増えますよね?
あまりにも鏡で自分を見ているとナルシストだと思われるかもしれませんが、実はその習慣が大切なのでは?と思います。

まだ、トレーニングをしていない人はぜひ初めて見ましょう。

まとめ

今回は姿勢が変化する要因ということで五つ上げましたが正直すべて同じような考え方です。
姿勢を変えていくには、普段の生活、トレーニング、など様々な部分を見直していく必要があります。

『この筋肉をほぐせば姿勢がよくなる』というほど単純なものではないというわけです。

もちろん、姿勢を正していく上ではストレッチも大切です。
なぜ、そこの筋肉が硬くなるのか、なぜこの動きになっているのかそこまで考え少しづつ変えていく必要があります。

姿勢の変化はそれぞれのライフスタイルによって変わってくるのです。

まずは、自分の姿勢、ライフスタイルを見直してみましょう

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